【平成17年度テーマ】
子どもを取り巻く環境の変化 −地域社会の実態について−



平成17年1月,「子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の在り方について」の答申が中央教育審議会より発表されました。そこでは,「近年の幼児の育ち」について,「基本的な生活習慣や態度が身に付いていない,他者とのかかわりが苦手である,自制心や耐性,規範意識が十分に育っていない,運動能力が低下している」などの課題が指摘されています。
 そして,その原因の一つに「人間関係の希薄化,地域における地縁的なつながりの希薄化,過度に経済性や効率性を重視する傾向,大人優先の社会風潮などの社会状況」を背景とした「地域社会などにおける子どもの育ちをめぐる環境」の変化が挙げられています。具体的には,「様々な体験の機会が失われている」こと,「テレビゲームやインターネット等の室内の遊びが増えるなど,偏った体験を余儀なくされている」こと,「地域社会の大人が地域の子どもの育ちに関心を払わず,積極的にかかわろうとしない,または,かかわりたくてもかかわり方を知らないという傾向が見られる」こと等であるといわれてます。

 柏市幼児教育研究協力員による調査活動は昭和55年より開始され,今年で26年目を迎えます。これまでに幼児をもつ保護者に対するアンケートを実施し,親の子育てに対する意識や子どもたちの育つ環境,子どもたちの生活の実態等について様々な角度から調査・分析をしてきました。本年度は,答申に指摘されているような子どもを取り巻く環境の変化が,現在の柏市においても見られるのかという視点から調査をしました。そして,これまでに蓄積された調査報告との比較もまじえて分析しました。